プログラミングを始める年齢

プログラム

プログラミングを始める年齢はいつ? 小学校で必須化というニュースがあちこちで流れ、うちの子にもプログラミングを勉強させなきゃ、やるなら早ければ早い方がいいわよねと焦ってしまいますよね。では、何歳ぐらいから始めるのがいいのでしょうか?今回はその疑問に僕なりの考えを書いて見たいと思います。

 

年齢に応じた適切な言語を選ぶ

プログラミングは何歳から始めるのかという疑問には、適切なプログラミング言語を選び、それを使わせるという話になるかと思います。自転車で例えると、まだ一度も乗ったことがない子供に補助輪のついていない自転車を与えても、全く乗り方がわからないし、転んでしまって自転車に乗ることを嫌がってしまうでしょう。自転車に乗る子供はペダルをこぐ、バランスをとる、前を見る、ブレーキで速度調整するということを同時にやらなくてはならず混乱してしまいます。

 

逆にストライダーなどは、ペダルもブレーキもなく、またいで足もつくので、前を見てケンケンと地面を弾くだけです。純粋に車輪のついた乗り物って早く移動できるんだ、風を感じる、景色が違うという自転車に乗ることの楽しさを感じることができます。

 

つまり、大人である僕たちは子供にストライダーのような、純粋にプログラミングの楽しさを教えることから始めるべきではないかと思います。もちろん、もうストライダーではなく、補助輪自転車もしくは親が後ろについて後押ししてやるような年齢に達しているのであれば、もう少し手応えのある言語を選んであげる方が良いでしょう。

 

逆にもう高校・専門学校とか大学生で次に就職を控えているという人は、教育用プログラミング言語を選ぶのは得策ではありません。基礎を覚えるという意味でサクッと触るのはいいですが、それを極めることは望ましくないです。なぜならば、教育用プログラミング言語の代表であるScratchを使った本格的な業務用ソフトやゲームが存在していないことでもわかる通りです。また就職で募集要項に「Scratch言語」ができることというのはありません。私、Scratchできますと履歴書に書いても、採用担当からは「うーん?(それって英検5級とかのレベルだよね、あえて書く?空気読めないよね?)」となってしまいます。そのため、最初から実践的な言語であるPhyton、JavascriptやJAVAなどを勉強することをオススメします。

 

プログラミングの始め方(その3)

 

 

何歳からプログラムを始めるか

以上のことをベースに、オススメできるプログラミング言語と年齢をずにしたものを図にしました。この図は各プログラミング言語が公式に何歳くらいからと言っているものをはめ込んだものと、あとは自分が試してみてこのくらいの年齢からじゃないかなーという独断を混ぜ込んで作っています。

 

プログラミング学習の最適年齢

 

それぞれのプログラミング言語の説明についてはこのブログの中の以下のカテゴリにある記事を参照してください。

やってみた
「やってみた」の記事一覧です。

 

 

逆に何歳までに始めるべきか

逆に遅くまで何歳までにプログラムを始めるべきかについてです。

純粋にプログラムを楽しむ、自分の困ったことを解決するためにプログラムを使うというレベルであればいつから始めても構いません。世の中には81歳でiPhoneアプリ「hinadan」を開発した日本のスーパーおばあちゃんもいます。そのため本当にプログラミングと年齢は関係ないのかもしれません。

80代プログラマー若宮正子さんの著書


 

一方、職業としてプログラマーを目指すのであれば、就職前には(もしくは遅くとも20代のうち)に実用的なプログラム言語を扱えるようにマスターしておかなければいけません。

 

これは2つほど理由があります。

1つはプログラミングにおいては、最新技術を取り入れる柔軟さとある程度体力があること、プログラマーの世界、ITの世界は常に新しい技術が出てきます。より効率的に、またより革新的なものが次から次と出てきて、良いプログラムを作る上でも、それらの新しい技術を取り入れるため常に勉強する必要があります。この勉強も結構大変で、頭が柔らかい若い時期の方が有利です。またプログラムをバグなく仕上げるにも、なんどもTry&エラーを繰り返し、また途中でユーザ要望で要求が変わるなど、プログラム(システム)を作るにもある程度、体力勝負です。そのため若さがある程度求められます。

もう1つは日本の会社の特徴なのですが、プログラマー35歳定年説というのもあり、プログラムを書くのは基本若い時期で35歳くらいになると上流工程(仕様を作ったり、設計をしたりする工程)を担当したり、管理職という立ち位置で対応することが求められます。30歳を過ぎてからプログラムをマスターしても、現場でバリバリ使う機会はそれほどないかもしれません。

 

理想的な年齢

これらを踏まえた上でプログラミングをやり始める理想的な年齢はいくつぐらいでしょうか?

やはり小さい子供の方が吸収が早いということは間違いないので、ScrachJrやViscuitなどの簡単なものを年長から小学校低学年のうちに触らせるのも良いかと思いますが、本格的にというのではあれば、物事の仕組みを理解して自分で進んで問題解決しようとする意識のでてくる小学校中学年から高学年が理想なのではないかと思います。

プログラミングはすぐにやったから身につくものではなく、何回かトライアンドエラーを繰り返して身につきます。簡単なプログラムをお手本通りに書くは簡単ですが、身につくには少し時間がかかります。中学校に入ると部活や受験勉強にも忙しくなるので、比較的時間が取れる小学生のうちが理想ではないでしょうか、特に成長期には外で運動し、一生使うカラダという器を大きくする大事な時期です。また同時に難関大学を目指す過程においては受験勉強も重要な部分です。

それらを総合的にみて、小学校中学年~高学年あたりというのが教育用のプログラミングを行うのに理想的な年齢と思います。そのうえで本人がプログラミングが楽しくて、中学以降も言わなくてもどんどん進めてしまうような子なら(これは家庭の考えにもよるかと思いますが)そのままの比率で続けてもいいと思います。ダメっていっても好きなことは隠れてもやるでしょうし、そして本当にプログラム大好きな子は10代のうちに頭角を現して、天才プログラマーとしてイーロンマスクやビルゲイツ、マークザッパーグのような大金持ちになるかもしれません。

 

プログラミング学習の最適年齢(その2)

 

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