さて、華為(ファーウェイ)の記事のところでも書きましたが、GAFAと呼ばれるIT企業の存在が今や世界的に問題となっています。このGAFAという言葉は「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」 スコット・ギャロウェイ (著)の本で一躍有名になった感じではあるのですが、四つの企業の頭文字を取っています。そして、これらの企業の時価総額がとんでもないことになっています。もう、世の中、ハードを作っているよりソフトの方が儲かるような形になっているのですよ。
そして、この企業の何が怖いというのは、世界中の人々が彼らの作ったプラットフォームを利用しており、そこで使われるサービスを通して個人の情報が独占されているということ。
これは、まず1つ目の脅威は、このプラットフォームがなくなってしまうと、我々が一気に困ってしまい。代わりのサービスを用意しようとしてもなかなか、すぐには対応できないということ。
例えば、地方において郊外にイオンができて、なんでも揃って便利、便利と思っていたら、次々と町の個人商店が潰れてシャッター街になってしまうようなもの。そしてすべての個人商店が潰れた頃に、イオンが駐車場を有料化、商品も値上げとするようなものです。ひどい場合には売り上げが落ちたから、撤退。その時、車に乗れない人たちは右往左往してしまいます。
そして、2つ目の脅威として個人情報が収集されているということ、これもイオンを例にするとイオンポイントがつくからと、買い物をするたびにカードを出して、また商品券がもらえるからとアンケートにバンバン答える。そうすることで、この人は、どんな趣味趣向があって、毎週の行動が筒抜けになってしまいます。そしてこれはマーケティング利用にはうってつけです。Amazonなどでも見られますよね?あなたが欲しいものはこれじゃないですか?というレコメンド。そして、企業心理学も巧みに取り入れて強制でなく、本人も気づかないうちに思わず買ってしまうということも起きてしまいます。(例としてイオンさんをあげましたがごめんなさい。でも、僕はイオンの株を持っていますので、あなたの完全なる味方ではないですが敵ではないですよ。)
そして、このようなことが、地方の一エリアではなく、インターネットなので世界的に起きてしまっているということです。
なおGAFAに加えて、中国では「Baidu(百度:バイドゥ)」「Alibaba(阿里巴巴:アリババ)」「Tencent(腾讯:テンセント)」「Huawei(華為:ファーウェイ)」を称したBATHという呼ばれ方をしています。
中国は、アメリカ資本を入れないために色々規制を行い、また人口が多いことで、独自のルールで発展してきた企業があります。毎年11月11日の中国の「独身の日」には1日で3.5兆円の売り上げがあり、日本の楽天の年間の売上1兆円をはるかに上回るというビックリな数字がでています。そのうち、BATHがGAFAを超えるのでは?という憶測もでているくらいです。日本人は、それらを直接使う機会はあまりないですが、それらもGAFAと同じ規模で今後、脅威となるでしょう。
20世紀は石油の時代と言われましたが、21世紀においては情報を集めるものが世界を制すると言われています。ますます高度化していくIT社会において、これらの企業はとても脅威になっているという記事でした。
コメント