RPGツクール

プログラム

僕が小学生だった頃、プログラムといえばPC-9801に標準的に付いてきたN88-BASICを使ったBASIC言語によるプログラミングでした。と行っても世の中的にそんなに指南書があったわけでもなく、月刊誌のBASICマガジンについているサンプルプログラムを写経するという感じで、出来たものはモノクロ画面に線が表示されるという味気ないものでした。

 

そんな時代にRPGツクールというソフトウェアが現れて、少年は胸躍らせたものです。このツクールはプログラムを知らなくてもゲームが作れるというもので、当時、BASIC言語で簡単な図形を描くとか雑誌の付録でついているプログラムを写経してなんかそれっぽいのできたよねレベルと終わっている僕としては画期的な製品でした。

 

これは指示に設定に従ってソフトウェアを設定して行くとドラゴンクエスト1並みのRPGソフトが作れるというもので、純粋なプログラミングには当たらないのですが、RPGゲームに必要な2次元マップの作り方、考え方、敵の発生頻度を決める確率、そして何かを押したら起動するイベントフラグと行ったことを学べ、ゲームを作る上での全体的な世界観などのプログラム開発でいうところの要求仕様というものを学べたような気がします。

 

そんなツクールもその後、アドベンチャーツクール、シューティングゲームツクールなどバリエーションが増え、スーパファミコンに移植されたりしていましたね。今ではスマホ対応までしている製品が出ているとか。そう考えると、今の子供たちは簡単にビジュアルに訴えるプログラミング、ゲームなどがScratchなどで作られて本当環境が整っているなぁと再び思ったりしました。

 

さてプログラミング言語を見てみると、これはプログラミングを書いているのか、ツクールにより指示を出しているのかわからなくなることがあります。例えば、前回記事を書いたTwicleもブロックを積み重ねることで指示が出せるけど、最終的にはSwiftにも変換できる。でも、これってツクールを使って、Swift言語を書いているのかなと思ったりもします。

 

では、ツクールとプログラミング言語の違いってなんなんでしょうね。

最終的に作品が出来上がれば関係ないじゃんとも思うのですが、きっと自由度の違いなんでしょう。自分のやりたいことを制限なく表現できるものがプログラミング言語で、表現するものが制限されているもの(例えば色は赤と青しか選べないとか、角度は15度単位でしか選べないとか)がツクールなんでしょうね。

 

今回はそんな昔話をしてみました。

 

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