今回はグリコ―ドというお菓子メーカーのグリコが提供しているプログラミングアプリを試してみました。
このアプリの面白いところは、ポッキーを並べて、それをスマホカメラで読み取り、その並び方でアプリ内のキャラクターを動かすというアンプラグドとARを掛け合わせたようなプログラミングアプリです。
このグリコ―ドでは、プログラミングの基本である順次処理・反復処理・条件分岐が学べます。アプリでは、シーケンス、ループ、IFという言い方で表現してますね。
さて、このグリコ―ドを楽しむにはスマホとポッキーと白い紙が必要です。公式サイトでは白い紙としてキッチンペーパーを推奨していますが、ちょうどうちではキッチンペーパを切らしていたため、代わりに100円ショップで買ったB4のお絵かき帳をつかいました。ポッキーを並べるのにある程度の場所がいるので、使い終わったカレンダーの裏側などを使うのもいいかもしれませんね。
さて、いざTRY!アプリの指示通りにやってみます。こんな感じにポッキーを並べてスマホのカメラで認識させるのですが・・・
アプリストアの評判どおり、ポッキーの存在は認識してくれるけれど、それを正しい向きに認識してくれません。何度も何度もカメラを傾けたり、明るさを調整したり、自分の体で影ができてしまったりすると誤認識する等、なかなか、慣れるまで難しいものがあります。全てのポッキーが正しい向きだと認識してくれるまでに確かにイライラしてしまいました。
そして何よりも、何度もポッキーを動かしているとチョコが溶けてしまうこと。このテストを行ったのも8月なので、エアコンをかけた部屋でやっていたものの、それでも多少の溶けがあって紙に色がついてしまいました。 そして、うまく認識しないとイライラしてしまって、ついつい並べていたポッキーを何本も食べてしまいました。(これも大量に消費させるグリコの戦略?)
折角いいコンセプトなのに勿体ないなぁと、うーんと考えて、結局、色や形状で認識しているだろうからと勝手にパワポで疑似ポッキーを作成。プリンタで印刷して段ボールに貼ってグリコ―ド用の専用ポッキーを作ってみました。
その結果、認識率が一気に向上。一気にイライラは解消です。
ということで先に進めます。
ループの処理はカタカナの「ハ」の字にならべたポッキーの間に挟まれた処理を繰り返すというもの、条件分岐は、AやBのボタンにポッキーで処理を割り当て、AやBを押したときにその条件が発動するというもので表現されます。
そんなわけで、疑似ポッキーで、サクサクとすすめ、一気に学習24まで進めることができました。
さて、このグリコ―ド。アプリストアでも認識率が悪いという評価が多くついており、特にAndroidアプリでの評価が良くないとありました。僕のiPhoneXRでも、確かに認識率はよくなく、時々固まることがあったけど、疑似ポッキーを使った結果、概ね進めることができました。またUIについても、若干、癖があるのですが、これも慣れることでうまく使いこなすことができています。
結論として、僕は条件さえそろえば(つまりアプリがうまく動くスマホを所有していれば)、これはとてもいい教材になるのではとおもっています。
アンプラグドな状態で並べたポッキーが、実際にアプリ上で動くというシンプルと楽しさが、初期のプログラミング学習においてわかりやすくてよいと感じます。
以前、紹介したLightbotのような後半の複雑さもなく、あるごんのようなイラストの楽しさもあります。そしてポッキーという長年愛されたお菓子という親しみやすさもあります。これは大人と子供がポッキーを囲んで一緒に勉強をするというスタイルがいいのではと想像します。
プログラミングってなんだろうと、まだ試したことがない方は、一度、ポッキーを買ってやってみたらどうでしょう? 僕もお酒が大好きなので残ったポッキーはウィスキーを飲みながら美味しくいただきました。
そして、お手製ですが疑似ポッキーPDFをDownloadできるようリンクを張っておきます。お手持ちのスマホでうまく認識しなかった場合はつかってみてください。
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